北米で寿司職人として働きたいと思っても、日本から直接応募できる求人は、現地の求人サイトだけを見ていると見つけにくいことがあります。
そこで今回は、日本語で読める求人サイトと海外就職エージェントを中心に、現在の自分に合いそうな候補を調べました。
前提は、東京すしアカデミーの半年コースを2027年4月1日に修了し、その後に北米で働くことです。現在は米国・カナダの就労資格がないため、ビザや就労許可の支援が必要です。
この記事では、求人票に書かれている内容と、自分が追加で確認しなければならない点を分けて整理します。
先に結論:最初に確認する3候補
現時点で、経歴との相性と海外就職へのつながりを考えると、最初に問い合わせる価値が高いのは次の3件です。
- Round One Deliciousのアメリカ赴任ルート
- ロサンゼルス海外旗艦店のキッチンスタッフ
- バージニア州の和食調理スタッフ
1は日本での研修から海外赴任までの流れが見えやすく、2は調理経験と寿司経験を直接評価してもらえる可能性があります。3は寿司専門ではありませんが、住居・渡航・ビザ支援の記載があり、最初の海外勤務先として現実的な選択肢です。
ただし、求人は掲載期間や採用状況が変わります。この記事の情報だけでビザ取得や採用が決まるわけではないため、応募前に必ず募集元へ確認します。
1. Round One Delicious:研修からアメリカ赴任
日本で実務研修を受けた後、アメリカの店舗で働くルートとして紹介されている求人です。
求人票から確認できたこと
- 日本で約1年の実務研修
- その後、アメリカ店舗へ赴任
- 調理経験3年以上が条件
- 英語力は必須条件ではない記載
- ニューヨーク、ロサンゼルス、ラスベガスなどが候補
- 住居、渡航、英語研修などのサポート記載
- 将来的な永住権サポートに関する記載
銀のさらでの5年、焼き鳥店での厨房経験、東京すしアカデミーでの学習を順番に説明しやすい求人です。一方で、日本での研修期間があるため、2027年4月1日以降の開始に合わせられるかは確認が必要です。
2. ロサンゼルス海外旗艦店:キッチンスタッフ
海外旗艦店のキッチンスタッフとして、調理経験や寿司経験を活かせる可能性がある求人です。
自分と合いそうな点
- 5年以上の調理経験を説明できる
- 寿司経験が歓迎されている
- 英語は必須ではなく、学ぶ姿勢を重視する記載
- 日本での研修後に海外勤務する流れ
- E-2ビザに関する記載
ここでの課題は、銀のさらでの経験が求人側のいう「寿司職人経験」として認められるかです。宅配寿司で担当していた作業、包丁・仕込み・調理・衛生管理の範囲を職務経歴書で具体的に説明する必要があります。
また、E-2ビザの申請主体や費用負担、ビザが不許可になった場合の扱いも、応募前に確認します。
3. バージニア州:住居・英語サポート付きの和食調理
寿司専門の求人ではありませんが、海外就職の入口としてはかなり確認しやすい候補です。
求人票から確認できたこと
- 年収600万〜800万円の記載
- ビザ申請費用・渡航費を会社が負担する記載
- 住居の用意・費用負担に関する記載
- 現地での通訳・英語サポート
- 日本で1〜2か月の研修
- 英語力を必須としない記載
寿司職人としての専門性を最初から最大限活かす求人ではありません。しかし、北米の厨房、衛生基準、仕入れ、接客英語を現地で学びながら、寿司部門への移動や次の転職につなげられる可能性があります。
4. ロサンゼルスの寿司シェフ求人
ロサンゼルスの日本食レストランで、寿司シェフ兼調理スタッフを募集する求人も確認しました。
条件として確認が必要な点
- 寿司店での経験5年以上
- 日常会話レベルの英語
- 運転免許
- 調理師免許
- 採用後、短期間で渡米できること
- ビザ支援・渡航費支援の条件
給与や勤務地は魅力的ですが、掲載時点では早期渡米を想定している可能性があります。東京すしアカデミー卒業後の2027年4月開始を受け入れられるか、最初の問い合わせで確認するべき候補です。
5. FindChef-Agentのニューヨーク求人
FindChef-Agentには、ニューヨークの寿司シェフ、セカンドシェフ、アシスタントシェフなどが掲載されています。
寿司シェフ
- 寿司調理経験3年以上の記載
- ビザスポンサーの記載
- 年収相当4.5万ドル以上の記載
銀のさらの経験が職人経験として認められるなら、卒業後の応募候補になります。ただし、握り、仕込み、魚の扱い、カウンター接客のどこまでを担当できるかを明確に伝えます。
セカンドシェフ
- 日本料理経験者向け
- 寿司経験歓迎
- ビザスポンサーの記載
- 英語力を必須としない求人の可能性
寿司職人一本に限定せず、和食の厨房から入って現地で寿司部門へ近づくルートです。
アシスタントシェフ
- 調理経験を入口にできる
- ビザスポンサーの記載
- 日常会話程度の英語が必要になる可能性
未経験可に近い求人が出た場合は、銀のさら、焼き鳥、寿司スクールをまとめて評価してもらえる可能性があります。
2026年9月29日に追加で確認した求人
今回の再確認では、北米の直接候補だけでなく、将来の応募材料を増やせる海外・国内ルートも追加しました。北米とそれ以外を混同しないよう、サイトの求人レーダーでは区分して表示しています。
ダラス:EBESU The Central Dallas
ダラスの寿司ヘッドシェフ求人では、寿司経験5年以上、E-2ビザ費用の会社負担、1万ドルの引越し支援という記載を確認しました。ただし現在は「募集再開メールを受け取る」表示のため、現在募集中の求人ではなく、再募集を監視する候補として扱います。東京すしアカデミー修了後の応募可否と、銀のさらでの経験がどの職位に評価されるかを再募集時に確認します。
マカオ:GO-EN Macau
マカオの5つ星ホテル内にある高級店で、副料理長クラスの海外寿司職人求人を確認しました。北米ではありませんが、海外の高級店で経験を積み、英文の実績や海外勤務歴を作る参考ルートになります。月給62万〜77万円の記載がある一方、就労許可や開始時期は求人元への確認が必要です。
ドバイ:itadaku Dubai
ドバイの海外1号店では、キッチンスタッフとヘッドシェフの募集があり、ビザ、海外旅行保険、渡航費を会社負担とする記載を確認しました。北米就職の第一候補ではありませんが、海外勤務を先に経験するルートとして比較できます。
国内修業先:すし匠まさ
国内求人の中では、海外ポップアップの機会がある寿司店も確認しました。ビザ支援がある海外求人ではありませんが、卒業後に国内で握り・仕込み・カウンター経験を積み、海外応募時のポートフォリオを強くする候補です。
これらはすべて、北米でビザ支援付きの寿司職に就けることを保証する求人ではありません。勤務地、募集状態、支援範囲、開始日が自分の条件に合うかを、応募前に必ず確認します。
日本語で探せる求人サイトの使い分け
Indeed Japan
「海外 寿司職人」「アメリカ 寿司職人」「海外勤務 和食 調理」「ビザサポート 寿司」などで検索します。掲載数は多い一方、同じ求人の転載や掲載終了後のページもあるため、企業名と募集状況を確認します。
FindChef-Agent
北米の日本食求人とビザスポンサーの記載をまとめて確認しやすいサイトです。今回のように、都市とビザ支援を同時に絞りたい場合に優先します。
SUSHI JOB
寿司職人に特化しているため、仕事内容との相性を確認しやすいサイトです。ただし、募集終了の求人も表示されるため、掲載日と応募ボタンの状態を確認します。
Washokujob
和食全般の海外求人を探すのに向いています。寿司専門の求人が見つからない場合に、和食調理から北米に入る候補を探します。
Global Sushi Career
海外の寿司求人を広く探せるため、北米求人が出たときの監視先にします。国と都市、就労資格支援の有無を求人ごとに確認します。
応募前に必ず聞く質問
求人票に「海外勤務」や「ビザ支援」と書いてあっても、それだけで就労できるとは限りません。最初の問い合わせでは、次の質問を送ります。
- 2027年4月1日以降の入社は可能ですか?
- 日本在住で、現在アメリカ・カナダの就労資格がない候補者も応募できますか?
- 会社が支援するビザ・就労許可の種類は何ですか?
- 申請費用、弁護士費用、渡航費、住居費は誰が負担しますか?
- 銀のさらでの5年と寿司学校の修了予定は、必要な調理経験として評価されますか?
- 採用後の勤務地、研修期間、給与の開始時期はどうなりますか?
自分が今から準備するもの
応募先を増やす前に、次の4つを揃えます。
- 英文履歴書
- 英文カバーレター
- 寿司の仕込み・握り・シャリの写真ポートフォリオ
- 寿司店で担当した業務を具体化した職務経歴書
特に、銀のさらでの経験を「配達をしていた」だけで終わらせず、調理工程、衛生管理、注文対応、時間内に品質を揃える力として分解します。卒業後に突然応募するのではなく、在学中から英語で説明できる状態にしておくのが目標です。
今回の調査結果
最初の問い合わせ先は、Round One、ロサンゼルス海外旗艦店、バージニアの和食調理求人です。
そのうえで、FindChef-Agentのニューヨーク求人を継続的に確認し、SUSHI JOB、Washokujob、Global Sushi Careerを監視します。求人の掲載状況とビザ条件は変わるため、サイト内の求人レーダーにも取得日と原文URLを残しています。
求人は「見つけた」だけでは就職につながりません。2027年4月1日から働けるか、ビザの支援主体は誰か、自分の経験がどの職種として評価されるか。この3点を一件ずつ確認していきます。


